節分大祭(2月3日前後)
—男女厄除祈祷—
節分とは立春の前日の称で、冬から春にうつり変るこの日の夕暮、柊(ひいらぎ)の枝に鰯(いわし)の頭を刺したものを戸口に立て、鬼打豆と称して炒った豆をまく習慣(広辞苑)とあります。
当不動寺でも年中最大行事の一つでこの日の参拝人は5万人とも6万人ともいわれ、朝早くから夜遅くまで、善男善女が豆をまく「福は内、鬼は外」の声が境内をこだまします。
商売繁盛、無病息災、家内安全を願ってまかれる福豆は、家内に福を呼ぶと伝えられ、求める人も多く、その賑いは県内随一といっても過言ではないでしょう。
初詣大護摩祈祷(1月元旦〜3日)
明けて元年、除夜の鐘と共に新年の大護摩祈祷が始まり、境内は初詣の人で一杯になります。元旦恒例の行事として初詣参拝は一般の人にとっても欠かせない行事の一つでもあります。
入学祈願(高校・大学)受験時
春の受験シーズン、本人はもとより、両親にとっても頭の痛い季節であります。当山では、そういった方々に、自身と心の安らぎを与えるために入学祈願を行っています。
特に受験当日は、両親にかわり、本尊不動明王に祈願する当山住職の姿は、崇高そのもので、内陣で祈願する両親の中には思わず両手をあわせ、感謝の意を評する人が多くいます。
七五三祭
子供達が三才、五才、七才になると、それまで無事育ってくれた感謝の気持と、今後も無病息災、平穏無事に育ってくれるよう、祈る親の気持を子供共々神仏に祈願する行事です。
当日の参拝者には、十里より千歳飴とお守り等を当山よりお祝いとして、皆さんにお渡ししています。
親子の晴着姿の写真等は一生忘れられない思い出の一つとなり、ほほえましい神事の一つでもあります。
水子地蔵尊供養(随時)
昭和56年6月28日、現住職が熱心な信者と共に建立したもので、不幸にしてこの世に生をうけなかったあかごや、生をうけながら日を経ないで亡くなったあかごを供養する地蔵尊で建立以来、ローソクと線香、お供物が絶えたことがありません。
古今、水子はその因をなした両親の子孫にたたるといわれ、供養をおこたると不幸が訪れるといわれています。祀られた地蔵に着せられた着物、帽子、お供物の菓子類にその父母の慈愛と懺悔の一端が伺えます。
大護摩祈祷大祭(8月28日)
★茅の輪くぐり★
夏は一年中で、人々が一番開放的になる季節ですが、それだけに一番体力を消耗する季節でもあります。
当山では、昔から伝えられている茅の輪くぐりの神事を催しています。これは夏越祓(なごしばらえ)といわれ、チガヤを紙で包み、束ねて輪の形に作ったもので、これをくぐれば疫気をぬぐうと伝えられているものです。季節の変りめ、特に夏バテした体力をこの神事によって、無事のりきり、充実した気持で秋を迎えるという当山にとって欠かせない行事の一つです。